2月6日 東京 浅草常盤座
2月7日 東京 浅草常盤座
東京近郊でたった3回の日本公演。
これは、ツアーでオーストラリアまで来たラモーンズのメンバーが、どうしても日本に寄り道したいというリクエストにより急遽組んだ公演だった。それだけこの頃の彼らは日本が好きでしかたなかったわけだが、プロモーターは突然のリクエストに会場を探しに難航した。浅草のトキワ座は寄席や落語など芸の舞台の会場だが、この時すでに取り壊しが決まっていた為、ロック・バンドや寄席以外のジャンルの催し物などによく使われていた。

浅草トキワ座
とはいえ『I Love RAMONES』 でも触れたが、2階席は畳で座布団に座って見るといういわゆる寄席の席。左右の壁には黒、茶色、緑色の3色縦じまの幕がびっしりはられ、ロック・コンサートの空気は皆無。パンクス達はドクターマーチンの黒いブーツやコンバースを脱いでビニール袋に入れ、ライブが始まるまで座って待つというラモーンズ史上、見たこともない絵と雰囲気の中でのコンサートだった。ライヴ・パフォーマンスはいつも通りのSEでスタートし、最後までまったく同じ。始まってしまえば、ラモーンズのショウは一寸のブレもなく、いつものフル・セットでピンヘッドの登場までの様式スタイルはキープ。「国や環境に左右されないステージングは凄い」というのは舞台監督の言葉。

半年前に来日したばかりだったので、取材はほとんど無く、また現在のライヴ未体験のファンには信じられないだろうが、当時、この来日に関して1番多かった言葉が「ラモーンズ、また来てるんでしょ?」だった。日本によく来るバンド=ラモーンズというイメージはたった3年で定着しその後も実際に来日はコンスタントに続いた。
テキスト&写真 : 畔柳ユキ / Ramones Fan Club Japan ©RAMONES FAN CLUB JAPAN
ALL TEXT & Photos by ©yuki kuroyanagi & ©RAMONES FAN CLUB JAPAN
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