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CJラモーン インタビュー2019

2019.06.18

CJの新作【The Holy Spell】がサイコーすぎる。「毎日聴いている」「CJの作品の中でもベスト」「ボジティブ」とファンからいろんな感想が届いている。最近では引退をほのめかしてはいるものの、常に正直に歌詞を書き全力疾走するCJの姿には「本当に辞めるの?ちょっと待って」と言いたくなるほどだ。
CJはこれまのでのレコーディングをサポート・ミューシジャンと行なってきたが、今作はここ数年ツアーを共にしたバンド・メイトとのレコーディングだからか、その結束力が音にも表れている。
生まれ育ったニューヨークから、サンフランシスコに生活の拠点を移し、環境が変わったことで見えてくるものもあり、リフレッシュもしただろう。ADOLECENTSのギター、ダン・ルートやSTREET DOGSのドラマーのピート・ソーサら、オレンジ・カウンティのミュージシャンとの共演で、アルバムに爽快さが増し、よりポップでタイトになった。
ラモーンズ時代から歌っているけど、フロントマン、ジョーイ・ラモーンの存在の後ろで目立つ立ち位置をしなかったCJの歌の上手さに、今作で気がつく人も多いだろう。歌うことをはじめ、日本人には感覚として掴みにくいタイトル『THE HOLY SPELL』(直訳すると『神聖な魔法』)とは、どんな意味なのか? そこからまず聞いてみた。

CJ : 音楽を聴いている時や、好きなバンドのライブに行った時って、世の中の嫌な事を忘れさせてくれるだろう? まるで魔法にかかったみたいに完全に気持ちを切り替えることが出来るよね? それが俺にとって神聖な力、正しい魔法なんだ。そんな事が可能なのは音楽以外にない。それがタイトルの持つ意味なんだ。

日本、南米、ヨーロッパなどをツアーしてきたメンバーとのレコーディングはやっぱりグルーヴも違ってくるのだろうか。今作からはバンドの一体感が伝わってくる。弱冠22歳の若いギタリスト、ネイトはニューヨーク出身。そして彼にとってはこれが初レコーディングになる。まるでCJがラモーンズに加入した頃のようだ。

CJ : ネイトはギターだけじゃなくて、たくさんの楽器をプレイできるトレーニングを受けたミュージシャンだし、彼は最高のシンガーだよ。初めてのレコーディングだからといって何も心配していない。プレイする曲は同じでも、ミュージシャンは、その時のタイミングでバンドのサウンドに何かをもたらすもの。それが良いんだ。

ネイトと同じ年齢でラモーンズのメンバーになったCJは、初めてのレコーディングや初めてステージに立った時のことを覚えているかを聞いてみると…

CJ : 俺が最初に録音したのは『LOCO LIVE』だったけど…スタジオでライブ・レコーディングをすることに驚いたよ。スペインのバルセロナでレコーディングしたのに、ニューヨークに戻ってエレクトリック・レディランド(スタジオ)で、新しいギター、ベース、そしてボーカルをレコーディングしたんだ。もちろんドラムもやり直しだよ。初めてステージに立ったのはもちろんYES. 覚えてるよ。イギリスのレスターでのショウで1989年9月30日。 俺はたくさんミスしたから、ジョニーはアンハッピーだったな(笑)

歌うことについても聞いてみた。『Hands Of Mine』はいつものCJの声と少し違って聞こえるけど、誰が歌っているのか…。

CJ : 自分で歌っているよ。曲は全部、自分の人生のことを感じたまま書いているんだ。この曲は、最も自分らしく正直に歌ってみたらこうなったという声なんだ。それで違った感じに聴こえるんだと思うよ。

CJの声や英語の発音は日本人には聞きやすく、今作では歌が際立っている。90年代、ジョーイの体調が思わしくなかった時、ライヴではジョーイが休む間をとるためにCJが歌うのだと思っていた。(多分それも事実)。でもベース・プレイだけではなくCJは、歌でもラモーンズに貢献したのだ。いつから歌うことを意識したんだろう。

CJ : ラモーンズのリハーサルは、いつもツアーに行く前にジョニーとマーキーと俺の3人でやっていたんだ。ジョーイはいつも来なかったからある時、ジョニーが「CJが歌うといい」と言ってくれた。ジョーイもジョニーも俺の声が好きだと言ってくれて。その頃から歌い始めたんだ。

【The Holy Spell】には少しカントリー・ソングのフレイバーも感じる。CJも50代になり最近はカントリー・ミュージックを聴いているのだろうか?

CJ : いや。俺の両親がカントリーのファンで、自然と小さい頃に家ではいつもカントリーが流れていたんだ。それが今、あの頃の両親と同じ年齢に近づいたせいか、子供の頃の(音の)記憶が曲作りに少し影響しているみたいだね。

では今作で1番好きな曲は?

CJ : それに答えるのは、自分の子供の誰が一番かを選ぶくらい難しいよ(笑)。

【The Holy Spell】には、日本ツアーにも同行し来日したこともあるSteve Soto(b)について書いた曲が最後にある。曲そのものはアップ・ビートのラモーンズ・ポップな1曲。Steve Sotoの名前を歌詞に登場させるほど彼がCJにとって特別な存在だったかがわかる。そしてそれもCJらしい。

CJ : スティーヴは本当に最高の友だちだった。彼は常に他人を気にかけ、自分の友だちに何をしてあげられるかを考えるような人間さ。彼は俺が一度音楽の世界から離れ、そしてまた戻る時に多くのことをしてくれたんだ。ミュージシャンとしてもシンガーとしても最高だと思ってるよ。だから自分の曲の中にスティーヴがいてほしいと思ってあの曲を書いたんだ。

CDの裏に書かれているジョン・メイスフィールドの言葉についても聞いた。ツアー中にラモーンズの他のメンバーもよく本を読んでいた。それがそのままCJも継続していて最近の日本公演の新幹線の中でも本を読んでいる姿が印象的だったので。

CJ : ジョン・メイスフィールドはイギリス人で、賞も受賞している優れた詩人だよ。 彼の著書 『SALT WATER POEMS and BALLADS』は自分の好きな本の一つで、バックカバーの詩は彼の詩集『A CONSECRATION』から一部を引用したんだよ。

実はバンドは、今年の10月に行われるオーストラリア公演後に日本公演を繋げることを計画していた。が日本側の事情とスケジュールがうまく行かず作れなかった。(ニュース&ブログを参照)。
今年、そしてオリンピック・イヤーの来年も来日公演はおそらく無い。でも必ず日本公演は実現すると思うし、ファン・クラブでは実現に向け可能な限りサポートしたいと思っています。そしてアメリカに見に行く計画も立てたい。
ラモーンズ時代をカウントすると、相当な回数来日していて、日本を1番知り尽くしているラモーン。豚骨ラーメンは「バリカタ」で、デザートに大福まで食べられるミュージシャンの次に行きたい場所はどこかを聞いてみると…

CJ : 都市をもっともっとツアーしたい。それからファン・クラブのイベントで行った「宮崎」にも戻ってみたいよ。それと今度は青木ヶ原樹海(心霊スポット)にも行ってみたいんだ(笑)。

2017年の来日で、福岡のオフ日に心霊スポットに強引に行ってしまったCJご一行(過去のレポートを参照)…、まさかまた心霊スポット巡りとは…懲りていない。ファン・クラブで聖地巡礼ツアーならぬ心霊スポットツアーでも計画しようかな。私は同行しないけど(笑)。
ここで、ひとつ気になっていた噂の真相を直撃。ジャスティン・ティンバーレイクがラモーンズのファンだという噂は本当?

CJ : そうなんだ。彼は本当にラモーンズ・ファンだよ。 ラモーンズの音楽はすべての人に愛されているんだと思うよ。

自分のバンドの活動以外にも、Me First and GImme Gimmesのサポート・ミュージシャンとしてツアーに参加しているCJ。スーツ姿もネクタイもとても新鮮。彼らとプレイする様子をみていると「本当に引退するの?」と思うけど、このサイド・プロジェクトは好きらしい。

CJ : MFGGはとても楽しいメンバーだし、彼らとプレイするのは好きだよ。自分のスタイルとは違うからMFGG向きのベース・ピッキングを学ばなきゃならないんだけどとにかく楽しいよ。

ニューヨークからサンフランシスコに引っ越して、CJのインスタグラムは大自然がたくさん写っているけれど、新しい生活、サンフランシスコについても話してくれた。

CJ : サンフランシスコはとても良いよ。天気も良いし、ここでは、何と言うかミュージシャンは、とてもリスペクトしてもらえていると感じるよ。自然の写真を撮るのも好きだよ。

今年でCJがラモーンズのメンバーになって30年が経ったけど、メンバーになった頃30年後の2019年に歌ってベースをプレイしていると思いましたか?

CJ : NO. こんなに長い年月プレイしているなんて思ってもいなかったよ。でもやっぱり自分は音楽が好きなんだ。

それでは最後の質問です。ラモーンズのように引退宣言はしていないけれど、ラモーンズ・ファンはやっぱりラモーンが音楽から離れてしまうことを心配していますよ。正直なところ、リミットは決めているんですか?

CJ : 近い将来にはそうなるだろうとは思ってる。今、少しづつスローダウンしているところなんだ。だからワールド・ツアーはもうたくさんはしないだろう。でもレコーディングをしたり単独のショウは続けたいと思っているよ。

引退宣言はしなかったけど、生活環境も変わり今までと同じような
ルーティン・ワーク(新作を作りワールド・ツアーに出る)はきっと変化して行くんだろうなとは思った。そこは同年代なのでとても理解できるのだ。ラモーンズの曲を継承しなければという使命感が、最初はCJの、バンド・ライフのモチベーションになっていたと思う。そしてそれを今もファンの為にやってくれている。

でも、こんなにイイ作品を完成させたら、ラモーンズ・ソングの継承だけではなく、自分のバンド、自身のミュージシャンとしての新たな目標も出てくるのでは?とも思った。もちろんラモーンズの曲も聴きたいけど【The Holy Spell】を聴いた後、(全曲ライヴで聴きたい ! ! )と凄く思ったから。次の日本公演が最後なのか(?)は、神のみぞ知るところだが、必ず日本フェアウェル公演は実現させ、最後は心霊スポット・ツアーじゃなくて(笑)、ファン・クラブの会員とどこか貸し切りで盛大なお疲れさまパーティでも出来たら最高だね。ラモーンズが1995年のフェアウェル・ツアーで大阪のハードロック・カフェを借りてやったみたいに。

そんなことが出来る可能性があるのも日本のファン・クラブとバンドとの長い歴史ありきだと思うし、おもしろいんじゃないかなと思う。

2019.06.18

テキスト&写真 : 畔柳ユキ / Ramones Fan Club Japan ©RAMONES FAN CLUB JAPAN
取材協力 : もにゃこ(RAMONES FAN CLUB JAPAN)
デザイン : ヤーボ・ラモーン(東京ラモーンズ)
記事及び写真の無断転載を固くお断りいたします。

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