お待たせしました。FC Japan会長ユキが答える「ラモーンズの真実」を大公開! 映画公開以降、その内容はいろんなところに掲載されたので、映画を観てないと知らないような事実も多少あると思うけど、その点は考慮した上で読んでね。映画を観るまで断固として知りたくないという人は、ここから先は質問を吟味しながら読んでください。でも、映画『エンド・オブ・ザ・センチュリー』は、知ってた・知らなかったという部分を超越した感動があるから大丈夫です!? でわでわ、HEY HO LET’S READ!!!!!

■1:ラモーンズのメンバーは、全員結婚してますか? その中で、子供がいるメンバーはいますか? <非会員より>

ユキ(以下Y):既婚者はジョーイとトミー(詳細不明)以外全員です。CJだけ、2人の子供のパパです。ちなみにジョニーはリンダで2回目の結婚。

■2:映画では実話をもとに作られた歌が出てきましたが、他にも「これは!」というエピソードをもとに作られた歌はあるのでしょうか? <非会員より>

Y:私の大好きなアルバム『プレザント・ドリームス』の頃には、映画でも描かれている(現ジョニーの妻)リンダをモチーフにした歌が沢山あります。このアルバムの中で“She”と歌っているのは、ほとんど彼女の事ですね。愛憎がぐちゃぐちゃですが、曲を書きためていたので、内容に前後がある模様です。リリースされた当時から女の奪い合い話はファンの間でタブーとされつつも、(これがもしかして彼女の事・・・)と、いろいろ憶測しながら聞いてました。そして、こちらも何げにタブーながら(ジョーイの曲って彼がダウナーな時の方がいいのが多いよね)とも。その他では有名な訴訟問題に発展した「カルボナ・ノット・グルー」やイギリス・ツアー中のホテルの部屋でうんざりしながら書いた「シディテッド」。後期だと「ボンゾ~」などがあるよ。関係ありませんが、ジョーイはロッカウェイ・ビーチで日焼けしている最中に寝てしまい、やけどを負い病院に運ばれたエピソードを今思い出しました(笑)。

■3:ユキさんが観てきたなかで、ライヴでプレイされた一番意外な曲は何ですか? <非会員より>

Y:うーん。観た中では意外な曲はないなぁ。観てない時だと、初期の海賊版で「ロケット・ラブ」なんかをやってましたが、アルバムをリリースするとその中からセットリストに追加されるので、海賊版を探すと意外な曲が聴けると思います。

■4:セットリストがほぼ決まってましたが、リクエストしたことでプレイしてもらえた曲はありますか? <非会員より>

Y:あるよ。割とリクエストには、その曲をみんなが出来るか出来ないかだけで、快く応えてくれましたね。逆に「もう、やらないでいい」という、今考えると非常にあつかましい曲のリクエストも出した事あります。そのリクエストは受け入れられなかったのでご安心ください。すみませーん(苦笑)。

■5:ジョニーはなぜボロボロのギターを使いつづけたんでしょうか? 新しく買い換えようとは思わなかったのでしょうか? <非会員より>

Y:引退して売っちゃったという行動からもわかるように、ギターは彼にとっては、恋人でも宝でもなく仕事道具だったみたいだから、使いやすいのが一番だったのではないでしょうか? でもスペアーというか、何本かツアーには持ってきてました。



「頑固おかっばオヤジですが、何か?(笑)」


■6:ユキさんが初めてラモーンズのライヴを観た時と、90年代引退近くのライヴと比べて、どちらが好きですか? 違いはありましたか? <非会員より>

Y:初めて観たのは、88年の2度目の来日です。この頃は、もうさして大きな違いはなく確立されていたと思うよ。SEの「続・夕陽のガンマン」がいつから使われたのかとかを、海賊ライブ・テープとか買いまくって調べたら『トゥー・タフ・トゥ・ダイ』のリッチーのラモーンズからでした。だいたいジョニーのポリシーが「常にベストで同じクオリティーのライヴをやる」というものだったので、ライヴ後毎日「今日はどうだったか?」と聞かれ、「ちょっとあの曲がいまいち」と答えようものなら、「何がどう違うんだ?やってる方は全く同じだ」と理路整然と話し合いが行われてしまうくらいだったので、まあ、変化を求めていたとは思いません。

■7:映画を観て、各メンバーの性格や上下関係が分かりましたが、ユキさんなら、各メンバーの性格をどう説明しますか? <非会員より>

Y:性格。簡単にいきますと・・・。ジョーイ、感受性が強く楽観的。ウィットにとんでいる。繊細。のんびり屋。ジョニー、がんこ。時間に厳しい。あまのじゃく。いじめっ子タイプ。(?!)CJ、嘘がつけない。誠実で素直。子供好き。マーキー、おしゃべり。冗談好き。

■8:ジョニーは、なぜダウンピッキングしかしなかったのですか? できなかったのですか? よく腱鞘炎にならなかったなぁ・・・。 <非会員より>

Y:腱鞘炎・・・確かにそうだねぇ。前に聞いたような気がしますが、うろ覚え・・・。うーん。確かそれが、弾きやすかったからと答えていたような・・・。

■9:ジョーイが同じ靴下を履きつづけたことで足の手術を受けたという噂を昔聞いた覚えがあります。本当ですか? <非会員より>

Y:うー!!同じ靴下をはき続けたからなのー? でも、否定できません。Tシャツも毎日同じものばかり着てたりしましたから。それは、きれいとかきたないとか、そうゆう視点に思考がいってないという感じでしたね。自分にとってのプライオリティーが何かというのが彼にとって一番大事で、服とか天気とかそうゆうのは二の次という事です。誰かがケアしてあげないと、彼の場合(強迫神経症が関係しているのか、どうかわかりませんが・・・)そのあたりの事は全く気にしないで、笑ってたりしてました。

■10:CJは軍隊から逃げ出してラモーンズのメンバーになったのですか?<非会員より>

Y:そうです。この話は簡単に書きますが、いろいろな手続きの関係で、彼はスムーズにマリーンを除隊する事ができず、逃げ出すというよりも出られず、出してもらったという形で、ようやくラモーンズの一員になったという感じです。

■11:イーグル・ロゴの由来を教えてください。 <非会員より>

Y:ロゴは、メキシコ人のアートゥロ・ヴェガが「アメリカっぽい」物を意識して物色したのがきっかけです。バットとオリーヴのアイディアも、よりバンドっぽさを意識して(アメリカやジョニーの野球好きなど)デザインしたと言ってました。

■12:ジョニーがギターを弾いていないアルバムがあるのは本当ですか? <非会員より>

Y:後期のレコーディングで「ソロを弾いてない曲」はあります。本人は特にそれをかくすわけでもなく「弾いてないよ」と答えてました。曲によってはプロデューサーのアレンジで、軽いギター・ソロをプロデューサーが入れたりもしたので、ジョニーにとってそれは「別にいいよ」という程度の認識だったようです。

■13:ジョーイがいつも足に何かグルグル巻いていましたが、あれは何ですか? 青い靴をスプレーでわざわざ黒にしてるところを目撃したこともあります。黒にこだわっていたのですか? <非会員より>

Y:黒いガムテープです。足が悪かったのでそれを固定する為にぐるぐる巻きにしてました。一度やってみるとわかりますが、足と靴をガムテープでぐるぐる巻きにすると、ほとんど棒のようです。革の手袋も黒でしたから、こだわっていたかもしれませんが、定かではありません。同じガムテープでマイクとスタンドもぐるぐる巻きで固定していました。

■14:メンバー内で、誰と誰がどう仲が良かったですか? <非会員より>

Y:ジョーイは基本的に静かで行動がのんびりなので、常に別行動という感じで、あとのメンバーは適度に仲良くやっていたように見えました。CJは加入したての頃は、みんなと仲良くしなければ、と気も遣ってたのではないでしょうか。

■15:映画で知ったジョーイとジョニーの問題にはショックでしたが、実際に本当にお互い口もきかないでバンド、ツアーを続けたのですか? 信じられません!(笑) <非会員より>

Y:プライベートではほとんど口をきいていませんが、リハーサルの時などは「曲どうする?」みたいな話はしてましたよ。映画の中で発言している人達は、ラモーンズとの関係が単なるビジネスだけであったりする人もいるので、その辺は私のようなファンの目からみているのとでは、あきらかに違うなというのを映画を観ながら何度も思いましたけど。だから、憎み合ってたかどうかは本人ではないので分かりませんが「何がなんでも口をきくまい」という状況とは少し違うと思います。ま、それにしても性格も正反対だし、仲良しにはみえませんでしたが。

■16:アメリカのファン・クラブは、アートゥロ・ヴェガのやっているものとRAMONES.comとでは、どちらがオフィシャルなんですか? <非会員より>

Y:どちらも、と言いたい所ですが、話し合いの結果、今現在、ラモーンズ・ドッドコムの方がオフィシャルという事になっています。ただ、拘わっている人達(アートゥロ・ヴェガ運営のサイトとジョーイの母&弟が拘わっているドットコム・サイト)の嗜好?によって、内容が偏っているのは見ていると分かるとおりです。ジョーイの母のサイトにはジョニーの銅像写真は載っていませんし、アートゥロ・ヴェガのサイトにはマーキーのツアー・デイトなどは載っていなかったりなどなど・・・。なので、ジョーイー、マーキー寄りのニュースを読みたい時はドットコムを。過去のラモーンズ、ジョニー、CJのニュースを読みたい時はアートゥロ・ヴェガのサイトを見ると良いでしょう。



「革手袋のせいでライヴ後は手が黒く汚れるんだ、
でも気にしな~い。ふぉっふぉっふぉっ」


■17:私は、フィル・スペクター経由でラモーンズに入ったので(笑)はっきり言ってラモーンズのナマの姿を全く知りません。そこで、一番知りたいのはライヴの様子です! 私の質問は↓です。『エンド・オブ・ザ・センチュリー』に収録された「ダニー・セイズ」ってライヴでやったことがあるのでしょうか? ライヴ盤を買い集めたら最初から最後までハイテンションのかっこいいライヴ! 「ダニー・セイズ」のようなゆっくりの曲をラモーンズはライヴでやったことがあるのかな、やったとしたら どんな感じだったのかな?というのを教えていただければと思います。「ダニー・セイズ」はこの50年のロック史上に残る名曲だと個人的に思っております。 <会員No.1050津田さんより>

Y:私も大好きな曲です。で、ライヴですが、私が知る限りは一度もやっていません。ライヴでゆっくりした曲をやらないのかと聞いたら「流れが止まるからやらない」とジョーイに言われた事があります。ライヴはライヴ。レコード(CD)はレコードの音、と分けて楽しんでという感じでしょうか。

■18:ジョニーは野球が好きだったそうですが、他のメンバーはどうだったのでしょう? 音楽以外に好きなものとか、趣味とかあったんでしょうか? <会員No.1022藤原さんより>

Y:ジョニーの趣味は映画と野球です。ツアーのないオフの日は、家で映画ばかり観ていたらしいです。マーキーは車。映画『ロックンロール・ハイスクール』に登場するようなキャデラックの水色版(だと思う・・・)に乗ってましたよ。CJはバイクでしたが、今は子育てに忙しそうです(笑)。ジョーイはなんでしょうね・・・ひと頃はクラブに毎晩出かけていましたよ。日本でもクラブでDJなんかもやってました。

■19-1:いくつか質問させて頂きます!! メンバー同士で、普段は普通に名前で呼んでたと思うんすけど、本人の前では言えないような、影で何か別の呼び名とかってありましたか? 例えばCJがジョニーの事を「頑固おかっぱオヤジ!」等々、冗談も含めてあったら教えて下さい! <会員No.1011堀内さんより>

Y:影ではなく堂々と・・・マーキーがジョニーのことを「スロース(=なまけもの)」、ジョーイのことを「マニー(=?)」、ジョニーがマーキーのことを「グーフィー(=まぬけ)」。他のメンバーがCJのことを「ベイビー」と呼んでるのを耳にしたことがあります。あとは名前で「ジョン」「マーク」「クリス」と読んでいたと思います。

■19-2:メンバーはライヴ前に毎回リハ、サウンドチェックはしていたんですか? もししていたのなら、どれくらいの時間でどんな曲をプレイしていたんですか? <会員No.1011堀内さんより>

Y:毎日リハしてました。だいたい15分位で音を確認するくらいです。「1-2-3-4」で始まり数曲やって終わり。ジョーイもその中で1~2曲を歌いました。曲はその日ライヴでやる曲の中から適当に選んでいたような気がします。ステージで15分ほどリハ(というか音出し)をやり、楽屋に戻ってお客さんが入場する頃の時間になると、ジョニー、マーキー、CJの3人で楽屋でそれぞれの楽器を使って(アンプにはつながず)、「せーの」でウォーミング・ アップのような事を毎日かかさず5~10分やっていました。

■19-3:ライヴのセットリストで真ん中とラスト近くに微妙に変わる部分は誰がどのように決定していたのですか? <会員No.1011堀内さんより>

Y:ファンのリクエストで変わった時もあるし、ジョーイの声の調子で変わった事もありました。リハ中ではなくバックステージで「今日どうする?」みたいな感じで決まります。

■19-4:リンダは、ユキさんから見て、どういったタイプ(性格)の女性なのですか? <会員No.1011堀内さんより>

Y:現在45歳はこえていますが、銅像セレモニー写真にも写っている通り、いつも超ミニのスカートにロング・ブーツのキュートなルックスです。性格の方はドライで、お世辞にもフレンドリーなタイプとは言えません。よけいな事は一切言わず、好き嫌いが激しい女性という感じですね。ジョニーが「1日に4回も服をかえてる日もあるんだ・・・」と言ってました。

■20:映画では触れられていなかったと思いますが、ジョニーが「女のとりあい」で喧嘩して、脳に大怪我を負ったという話は事実なのでしょうか。また、その話は、ジョーイと関係あるのでしょうか。 <会員No.1045大泉さんより>

Y:ジョニーが頭を殴られた話は事実なんですが、それはジョーイとは関係ありません。そもそもジョーイは殴り合いの喧嘩なんて一発でやられてしまうタイプというくらい喧嘩に不似合いな人なので、相手はジョーイではありません。この話はなぜか尾ひれがつき、本当のところジョニーは誰かの喧嘩(しかもメンバーではない人達)のとばっちりを受けてなぐられ、怪我をするはめになってしまったというのを本人に聞きましたが、とばっちりの原因があまりにもジョニーと無関係だった為、忘れてしまいました。聞いた時に(なーんだ)というような内容だったと思います。


「もうすぐ日本に行くからよっ!」



以上! 「もっと読みたい!?」「面白かった!?」など、感想や知りたい質問なんかも聞かせてね。会員には基本的に全員に返事書きます。
メールはこちらまで→ ramonesfcj@yahoo.co.jp
質問があつまれば「Vol.2」もやるかも!?


2005.02.19

テキスト及び写真 : 畔柳ユキ / Ramones Fan Club Japan ©RAMONES FAN CLUB JAPAN
ALL TEXT & Photos by ©yuki kuroyanagi & ©RAMONES FAN CLUB JAPAN

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